2級電気通信工事の施工管理技術検定|二次の経験記述はこれまでどおり?
施工管理技術検定では、経験記述の問題がなくなる試験が増えました。
2級の電気通信工事の経験記述もなくなるかと思われましたが、令和5年度と比べて大きな変化は見られませんでした。
経験記述の問題はこれまでどおり出題されています。
本記事では、令和5年度と6年度の2級電気通信工事の施工管理技術検定経験記述問題を比較しています。
大きく変更はなかったものの、まったく同じ形式ではありませんでした。
令和7年度以降受検する人は変更点を理解し、二次検定対策をしましょう。
令和5年度の2級電気通信工事施工管理技術検定の経験記述
令和5年度の2級電気通信工事施工管理技術検定の二次検定では、経験記述問題が出ました。
設問1では、経験した電気通信工事に関して以下の内容を記述する形式。
- 工事名
- 工事の内容:発注者名、工事場所、工期、請負概算金額、工事概要
- 解答者の立場または役割
設問2と設問3では、設問1で記述した工事についてさらに内容を深める問いです。
「安全管理」と「品質管理」それぞれについて、重要と考えた事項とそれについての措置や対策を記述します。
経験した工事について記述し、与えられたテーマの対策を答える問題。
これは電気通信工事に限らず、他の施工管理技術二次検定でお決まりの問題でした。
令和6年度の2級電気通信工事施工管理技術検定の経験記述
2024年11月17日に実施された、2級電気通信工事の二次検定。
昨年度と同じく、経験した電気通信工事に関して名称や内容を問われました。
また昨年度「安全管理」と「品質管理」について問われていた設問は、以下の形式で出題されました。
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「工期を遵守するための工程管理」や「施工現場における工事対象物の機器又は装置や材料等の品質管理」。
難しく見えますが、つまり問われているのは「工程管理」と「品質管理」についてです。
2級電気通信工事施工管理技術検定は前回と変わらなかった
令和5年度は「安全管理」と「品質管理」についてで、令和6年度は「工程管理」と「品質管理」についての問題でした。
表現を変えてはいるものの、今までの経験記述問題と大して変わりません。
工期を遵守するための工程管理、は当たり前です。
工期を守らなくていい工程管理はありませんよね。
品質管理についても同様です。
技術検定不正受検防止対策委員会では、経験記述の見直しを提言していました。
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経験記述問題について、未経験の工事を暗記して解答する不正を防止する目的です。
1級建築二次検定では、工事例が示される問題に変更しています。
また1級電気工事二次検定でも大きな変更があり、与えられた条件下での施工に関するテーマについて記述する形式になりました。
これらと比較すると、電気通信工事は大きな変更がありませんでした。
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まとめ:2級電気通信工事の施工管理技術検定は表現変えた出題形式になった
2級電気通信工事の施工管理技術検定の経験記述問題は、大きく変わったとはいえません。
令和5年度は安全管理と品質管理について問われました。
令和6年度は「工期を遵守するための工程管理」や「施工現場における工事対象物の機器又は装置や材料等の品質管理」について問われています。
表現が変わっただけで、つまりは工程管理と品質管理についての記述です。
令和7年度がこのまま例年どおりの経験記述が出題されるかは分かりません。
表現や言い方を変えた出題も予想されるので、まずは自分の経験した工事について暗記するのではなく理解しましょう。
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