移動時間に早出残業手当を支給します!ホワイトな山本技建の実労働時間は6時間半!

「移動時間に往復3時間かかるのに手当が出ない。」
「移動や通勤時間は、勤務とみなさないといわれた。」
建設業では、現場への移動に時間がかかるケースもあります。
移動時間は勤務としない会社も多く、働く側としてはデメリットを感じるでしょう。
本記事では、移動は勤務時間とし早出残業手当を支給する、山本技建の社長山本さんの話を紹介します。
移動に往復3時間かかる現場でも、実労働時間は6時間半で、早出残業手当が支給されます。
ホワイト企業として知られる工務店の、若者が集まる仕組みを教えていただきました。
若者が集まる工務店である山本技建
静岡県浜松市の工務店、1966年創業の有限会社山本技建。
髙木健次さんの建設ビジネスでも、若者が集まる工務店として紹介されました。
一般木造住宅の新築・リノベーション・リフォームを手がけます。
またゼネコンが施工した物件の、内部造作工事も実施しています。
社員数は、正社員が13名(うち大工が11名)、それとは別に専属契約の大工が8名の組織です。
かっこいい制服も、山本技建の特徴です。
一般的な大工のイメージとは違います。
「みんなが着てくれる作業服を!」と、山本さんの想いが込められています。
制服は全従業員が着るべきものですが、職人の中には着ない人がいるのを見た山本さん。
どうせ作るなら着てもらえるものを、と思ってかっこいい制服を作りました。
制服に対する想いも、若者を集めるのに一役買っているでしょう。
移動時間に早出残業手当を支給する山本技建の理念は?
山本技建の経営理念は、「夢と希望と休息を」です。
まさに健康経営といえます。
有給休暇の取得率が高く、ほぼ100%。
繁忙期終わりかけの時期に、スノボで1週間休む人もいます。
夢と希望と休息を、の理念を掲げているからこそ、1週間休める社員がいるのでしょう。
移動時間は早出残業手当支給の建設ホワイト企業
山本技建では、始業が8時で終業は18時です。
移動時間には早出残業手当を支給しており、ホワイト企業といえます。
移動時間は早出残業手当支給
移動時間は勤務時間に含まない会社が圧倒的に多い世の中です。
それでも山本技建では、移動時間は早出残業とみなします。
現場は浜松市周辺だけでなく、名古屋方面もあります。
名古屋に始業8時に着くには、6時30分に浜松を出発しなければなりません。
その1時間30分は早出残業とみなしています。
早出残業手当以外の移動時間の工夫
残業規制もあるので、毎日往復3時間に残業をつけて問題ないのでしょうか。
山口さんは「現場作業を16時30分で終わらせて18時までに戻れるようにしている」と、話してくれました。
できるだけ残業時間を減らす取り組みも必要です。
2024年から始まった建設業の残業規制については、以下の記事を参考にしてください。
現場までの移動時間は早出残業手当を支給し、帰宅は定時内に収まるように業務調整。
遠方の現場への出勤でも、手当がつくと安心感があります。
帰りが遅くなる日が続くと、翌日に疲れが溜まってしまいますよね。
早く終わってゆっくり家で休んでもらいたい、と企業理念に沿った考え方をしています。
早出残業手当がついても休憩時間はルールとして運営
休憩時間は3回もあります。
- 10時休憩(30分)
- お昼休憩(1時間)
- 15時休憩(30分)
16時30分に仕事を終えるだけでなく、休憩を3回も挟むと実労働時間は短くなります。
それでも休憩時間はルールとして運用しています。
会社としてはコストが上がる要因にならないのでしょうか。
山口さんは「仕方がない」と思いつつ、以下のメリットも感じていると話します。
休息を意識したルールで、多くの若手に所属してもらえます。
元請会社からも将来性を見込んでもらい、発注につながります。
コストが高い理由を、顧客にも理解してもらっているといえるでしょう。
若手が多いと早く施工できるので、元請側にもメリットがあります。
まとめ:移動時間に早出残業手当を支給する山本技建は若者が集まる工務店!
山本技建では、移動時間に早出残業手当を支給しています。
かっこいい制服と、健康を考えた経営理念も追い風となり、若者が集まる工務店です。
社長の山本さんは「普通はこうあるべきだと思う」と話します。
この考え方も、若者が「働きたい」と思える秘訣といえるでしょう。
施工管理チャンネルMAGAZINEでは、建設ホワイト企業としてさまざまな会社を紹介しています。
監督の残業は月6時間、工事書類は別部署で作成する株式会社ごんだの記事はこちらです。
施工管理チャンネル by 株式会社ライズでも、建設会社のホワイトな取り組みを紹介しています。
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