地場ゼネコン沼田土建のICT導入結果|2億円の工事を若手技術者が担当!
「ICTを導入して何が変わるの?」
「最先端技術は大手ゼネコンだけが使っているのでは?」
ICTやBIM/CIMを使うのに、このような後ろ向きな意見もあるでしょう。
大手ゼネコンでなくても、ICTを活かしている会社があるのをご存知でしょうか。
本記事では群馬県沼田市にある、沼田土建株式会社のICT活用例を紹介。
ICTをうまく活用した結果、億単位の工事を20代の若手技術者が担当しています。
あなたの会社がまだICT導入に後ろ向きであれば、ぜひこの記事でメリットを知ってください。
地場ゼネコンである沼田土建とは?
群馬県沼田市にある、沼田土建株式会社。
拠点の沼田市は人口43,000人で、山間にある街です。
沼田土建株式会社は、沼田市周辺の人なら知っている地場ゼネコン。
- 売上高:55億円超
- 完工高:土木一式が約28億円、建築一式が約28億円
- 社員数:約100名(うち80名が技術者)
群馬県では指折りの会社といえます。
取締役社長は青柳剛さんです。
群馬県建設業協会会長、全国建設業協同組合連合会会長をされており、建設業界内では有名人です。
この沼田土建で土木施工管理をしている山口さんに、ICT活用やBIM/CIMについてお聞きしました。
群馬県内の工業高校土木科を卒業。
沼田土建(株)に新卒入社し、11年目になります。
保有している資格は、1級土木施工管理技士。
現在は砂防工事を中心に、現場代理人や監理技術者として従事しておられます。
山口さんの保有資格である1級土木施工管理技士については、2024年から試験内容の変更が始まりました。
資格取得を検討中であれば、以下の記事で変更内容をご確認くださいね。
地場ゼネコン沼田土建はICTやBIM/CIMを活用している
あなたは地場ゼネコンの施工管理にどのようなイメージがありますか?
沼田土建ではICTやBIM/CIMを活用した、最先端技術の施工管理を実施しています。
山口さんは土木施工管理として、主に砂防系の公共工事を受注。
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砂防は私たちの生活に欠かせない、土砂災害を防止するための仕事です。
砂防工事のスケジュール
工事は1年に1つ担当するケースがほとんどで、年度単位でスケジュールをたてます。
出水期の工事は厳しいため、渇水期である9~10月ごろ着工します。
年度末の3月竣工です。
本格的な施工期間は半年ほどです。
施工が始まる前に、ICTのような新しい技術を導入できるよう準備します。
2024年度は現場で初めてBIM/CIMを取り入れて施工したそうです。
BIM/CIMの活用方法
BIM/CIMを活用した工事例を紹介します。
発注図面は2次元データでくるので、3次元のモデリング化するところがスタートです。
モデリング化した後、以下のように活用します。
- 工事関係者や地域住民に工事概要を説明
- 作業員への安全教育や工程説明
- 若手の技術者に完成イメージを伝える
3Dモデルなので、イメージの伝達に間違いが起こりづらい特徴があります。
とくに砂防は図面が分かりにくいため、3Dモデルを用いた説明は有効です。
沼田土建では渇水期の工事に向けて、出水期を活用しています。
ICTやBIM/CIMは、数日間の勉強では習得できません。
約半年間かけて準備するため、新しい技術の現場導入に積極的になれるのでしょう。
若手が億単位の工事を任される秘密はICT活用の力
1~2億規模で約半年の工期。
この工事は元請職員2人だけで対応します。
それも山口さんと若手職員、20代の技術者2人です。
28歳と21歳のため、不安に思われるケースも。
不安や心配を解消するためにも、丁寧かつ分かりやすい説明は欠かせません。
適切な説明資料の用意に、新技術を活用しています。
ICTやBIM/CIMを活かせている、よい例です。
質の高い説明資料を作成し、不安を払拭しています。
まとめ:地場ゼネコン沼田土建はICTを導入し若手も活躍中!
沼田市では有名な地場ゼネコン、沼田土建株式会社。
ICTの導入に積極的です。
そのため20代の若手技術者でも、億単位工事の第一線で活躍しています。
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