どんぶり勘定からコスト経営へ!建設会社を変えたのは未経験者の母親社長

建設業界には、どんぶり勘定で経営する会社もあります。
どんぶり勘定には、支払い遅延や管理のずさんさが表面化してしまう、大きなデメリットがあります。
しかし「昔はこれでよかったから」と、なかなか変えられない建設会社もあるでしょう。
本記事では、どんぶり勘定からコスト経営に変更し成功した「株式会社ごんだ」を紹介。
2024年夏に6代目社長に就任した、権田さんにお話を聞きました。
建設会社の経営方針について知りたい方には、必見の内容ですよ。
新城市で建設会社を営む権田さん
権田さんは、株式会社ごんだの6代目社長です。
土木工事を専門とし、施工管理チャンネルのオフ会にも参加されました。
権田さんのプロフィールを紹介します。
- 38歳
- 愛知工業大学土木工学科を卒業
- 大手の道路会社:5年間施工管理を経験
- 株式会社ごんだ:5年間施工管理を経験
- その後役員として経営にも携わり現在6代目社長
創業94年の株式会社ごんだは、土木工事がメインの建設会社です。
- 愛知県と新城市からの公共工事が全体の9割以上
- 売上高は約13億円で新城市ではトップクラス
- 社員数約40名のうち24名が施工管理業務に従事
新城市で昭和初期から、地域の土木工事を担ってきました。
新城市は愛知県の東部にあり、静岡県の隣に位置します。
人口は4万人ほどで、地方の小さめな自治体です。
建設会社あるあるのどんぶり勘定
権田さんが経営する株式会社ごんだは、数年前までどんぶり勘定でした。
昔の建設会社では、経費の使い方が曖昧でした。
利幅がいい仕事であり、バブル時代の感性が残っているためです。
現代でも、どんぶり勘定が残っている建設会社は耳にします。
どんぶり勘定では、経費や利益などのお金の動きが分かりづらくなってしまいます。
そのため実行予算を作成し、経費を管理する経営方針が必要です。
以下の理由で、実行予算を作成しない建設会社も存在するそうです。
- 公共工事である土木工事の落札率は高い
- ある程度は経験で見当がつく
- 実行予算を作るのに時間がかかる
大手の道路会社でも施工管理の経験がある権田さん。
会社員時代は、実行予算を作成するのが当たり前でした。
その経験を活かし、株式会社ごんだでも実行予算を作成しISOを取得。
原価管理の基準を決めて、コスト経営しています。
建設会社を知らない5代目がどんぶり勘定からコスト経営へ
権田さんは6代目社長。
4代目社長のお父様は49歳の若さで亡くなり、お母様が5代目社長として会社を経営しました。
お母様が引き継いだタイミングは、リーマンショックが起きた時代。
民主党政権に変わり、事業仕分けが行われた、1番大変な時代でした。
景気は低迷し会社の売り上げが下がり、コスト経営に変更。
お母様は建設が専門ではなく、元教師の専業主婦でした。
業界を知らないが故に疑問が出た点も、コスト経営につながっています。
知らない点が、強みとなりました。
権田さんが奮闘する建設会社の社長業
株式会社ごんだの6代目社長を務め、半年が経過しました。
権田さんは「忙しくなった」と振り返ります。
社外とのお付き合いや経理面に苦労しています。
「施工管理のほうが向いていたのではないか」と思う場面もあるそうです。
一方で、会社経営にはゴールがありません。
「暗闇のトンネルを進む」というように、先が見えない大変さがあります。
38歳で社長になった権田さん。
ゴールのない社長業に奮闘中です。
まとめ:建設会社はどんぶり勘定からコスト経営で変わった!
どんぶり勘定から株式会社ごんだを救った、5代目社長。
権田さんは、5代目社長である母親には頭が上がらないと言います。
どんぶり勘定よりも、実行予算を作成し原価管理するほうが、分かりやすい経営ができます。
元教師であった、5代目社長のお母様。
建設業界との関わりがなかったからこそ、新しい視点で会社を立て直せたのかもしれません。
地場企業で働く方からのヒントはいくつもあります。
ICT導入した地場ゼネコンのお話はこちらで紹介しています。
この記事の内容は、以下の動画で解説しています。あわせてご覧ください。