ゼネコンだけじゃない建設業界の大企業7選!平均年収も一挙公開

建設業界で大企業といえば、スーパーゼネコンをイメージされる方が多いでしょう。
しかし、建設業界は「裾野が広い」と言われる業界です。
例えばマンションを建てることは建設業が請け負うとしても、土地の仕入れには不動産業界が動き、家の中に置くラックやテレビを買うとなれば、家具や家電業界が動きます。
このようにさまざまな業界に波及することから、実は工事以外のところでも建設業界に関係する大企業が多く存在するのです。
そこで今回は、建設業界に関係する大企業を7業種に分けて紹介します!
1. NIPPO(道路舗装業界)
1つ目は道路舗装業界です。
こちらのパイオニアとされるのがNIPPO。
もともとは”日本鋪道”という名前で、100年以上の歴史を持つ会社です。
ところで皆さんは、道路に使われるアスファルトが何からできているか知っていますか?
答えは瀝青材です。
この瀝青材は、石油精製の過程で生まれるため、道路会社は石油関係の企業の下につくことが多くあります。
実際にNIPPOの親会社はENEOSです。
同業他社には、前田道路があります。
前田建設工業という親会社と株式の関係で揉め、ニュースで取り上げられたこともありました。
道路舗装業界の売上・従業員数・平均年齢・平均年収
前田道路、NIPPOの詳細情報は次の通りです。
前田道路は、ゼネコンで言うと16位ぐらいでそこそこ大きな規模となっています。
一方、NIPPOはベスト10の次ぐらいで、ゼネコンでいうと西松建設を上回るくらいですね。
社員数もNIPPOが6100人くらい、前田道路は2500人くらいとなかなかの規模になっています。
年収はこのレベルの大手道路会社になると、42、3歳で800万円超えが平均的なようです。
2. 日揮ホールディングス(プラント業界)
2つ目はプラント業界です。
石油や、天然ガス等の資源系を精製する企業ですね。
最大手は日揮ホールディングスで、もともとは”日本揮発油”という会社でした。
1928年に設立され、海外で世界80カ国、2万件以上に及ぶプロジェクト実績があります。
過去にアルジェリアでテロがあった際は、日揮の社員が被害を受けたというニュースもありました。
プラントなので海外展開を積極的に行っていることがわかります。
プラントは他にも千代田化工建設や東洋エンジニアリングといった大手企業があり、この3社が”プラント御三家”とされています。
ちなみに千代田化工建設は、有名小説家・林真理子さんのご主人が勤務されていたことでも有名です。
プラント業界の売上・従業員数・平均年齢・平均年収
日揮ホールディングス、千代田化工建設の詳細情報は次の通りです。
日揮はゼネコンであれば10位くらいに相当し、三井住友建設を上回るイメージです。
千代田化工建設の連結売上は少し劣り、ゼネコンだと13位相当ですね。
年収は、42~43歳で年収850万円前後が大手プラント系企業の平均と言えるでしょう。
3. コムシスホールディングス(情報通信設備業界)
3つ目は情報通信設備業界です。
少し前でいえば、光ファイバーが代表的でした。
情報通信設備関係で最大手となるのがコムシスホールディングスです。
他にも協和エクシオ、ミライト・ホールディングスという会社があり、この3社が”御三家”と言われることが多いですね。
いずれも光ファイバーや携帯基地局の設置などを担う会社で、コムシスの主要取引先はNTTグループとなっています。
情報通信設備業界の売上・従業員数・平均年齢・平均年収
コムシスホールディングス、協和エクシオの詳細情報は次の通りです。
コムシスホールディングスはゼネコンでいうと8位相当で、戸田建設を上回るイメージです。
同社は平気年齢が48.7歳と少し高めなのが特徴ですね。
協和エクシオも売上を見ると大差はなく、同程度の8位相当でしょう。
年収は、42~43歳で740~750万円くらいが大手通信設備関係企業の平均と言えそうです。
4. 太平洋セメント・宇部興産(セメント業界)
4つ目はセメント業界です。
セメントは平たく言うと、コンクリートを固めるために必要とされる材料です。
そんなセメント業界の大手企業が、太平洋セメント、宇部興産です。
国会議員の麻生太郎氏の家業で、麻生セメントという会社もあります。
九州地方の財閥と言っていいでしょう。
セメント業界の売上・従業員数・平均年齢・平均年収
太平洋セメント、宇部興産の詳細情報は次の通りです。
太平洋セメントはゼネコンでいうと6位相当で、スーパーゼネコンの次ぐらいですね。
宇部興産はゼネコンでは7位相当で、長谷工コーポレーションの次ぐらいになります。
年収は、40歳で700万円くらいが大手セメント企業の平均と言えそうです。
5. 大東建託(賃貸建築業界)
5つ目は賃貸建築です。
イメージしやすいのは、レオパレスのような業態でしょうか。
土地を所有しているオーナーさんに対して、資産運用や節税、相続対策を目的に2階建てぐらいの賃貸物件を建て、賃貸の管理まで行うといったものです。
賃貸建築業界の最大手は「いい部屋ネット」で知られる大東建託ですね。
また、東建コーポレーションも代表的な企業です。
賃貸建築業界の売上・従業員数・平均年齢・平均年収
大東建託と東建コーポレーションの詳細情報は次の通りです。
大東建託は従業員数も多いのですが、売上も非常に多くて、1兆を超えています。
ゼネコンでいうと4位相当で、スーパーゼネコンの竹中工務店を少し上回るくらいになります。
東建コーポレーションはゼネコンでいうと14位くらいでしょうか。
大東建託の規模が圧倒的に大きいことがわかりますね。
6. LIXIL(住宅設備業界)
6つ目は、さらに規模が大きい住宅設備関係です。
最大手はLIXIL(リクシル)です。
建材や設備機器のメーカーで、サッカーチーム”鹿島アントラーズ”のメインスポンサーでもあります。
実はリクシルは、以下の住宅設備系主要5社が合併して大きくなった会社です。
- トステム(旧社名:トーヨーサッシ)…窓、玄関回りの建材を取り扱う
- サンウェーブ…システムキッチンやシステムバス等を取り扱う
- 新日軽…門やフェンス、車庫などを通り扱う
- 東洋エクステリア…トステムが作った関連会社。門扉やフェンス、カーポート等を取り扱う
- INAX(旧社名:伊奈製陶)…トイレや洗面器など、陶器製のものを取り扱う
ちなみにライバル会社とされるのが、トイレ、バスルームなどの水回り機器で有名なTOTOです。
トイレや洗面器などの衛生機器は、INAXとTOTOの2社で国内シェア9割を占めると言われています。
つまりある程度の大きなシェアを持った会社が5社集まって出来たのがLIXILということです。
取り扱い製品も幅広いため、この時点で非常に規模が大きな会社ということがイメージできますね。
住宅設備業界の売上・従業員数・平均年齢・平均年収
リクシルとTOTOの詳細情報は次の通りです。
リクシルの売上はさすがの1兆超えで、ゼネコンでは3位相当。
スーパーゼネコンにあたる大成建設、清水建設クラスになります。
同業他社でいうと少し規模が落ちますが、TOTOはゼネコンでは7位相当で長谷工コーポレーションの次くらいです。
従業員が3万人と非常に多いですね。
平均年収はTOTOが43歳で679万円。
リクシルは1190万円と掲載されていましたが、こちらはホールディングスの方の会社のみの話であまり参考にならないと思います。
リクシルは子会社が大変多く、平均を計算しようがないのかもしれません。
7. コマツ(建設機械業界)
最後は、ショベル系やブルドーザー等を取り扱う建設機械業界です。
最大手はコマツで、世界レベルで見てもアメリカのキャタピラーに次いで2位となっています。
もう1つ代表的なところでは、日立建機があります。
建設機械業界の売上・従業員数・平均年齢・平均年収
コマツと日立建機の詳細情報は次の通りです。
コマツはさすがの2兆超えとなっており、これはスーパーゼネコンを超えるレベルです。
日立建機は少し下がって6位相当で、スーパーゼネコンの次くらいになります。
年収は40歳前後で730~740万円ぐらいが大手建設機械企業の平均と言えるでしょう。
まとめ:建設業界に関わる1兆円越え大企業3社
ここまでで、建設業界に関わる業界には、スーパーゼネコンと張り合えるくらい規模の大きな企業が数多くあることがわかりました。
中でも、1兆円超えの巨大企業は次の3社です。
- コマツ(建設機械)…ゼネコンランキング1位相当
- リクシル(住宅設備)…ゼネコンランキング3位相当
- 大東建託(賃貸建築)…ゼネコンランキング4位相当
冒頭で述べた通り、建設業界は裾野の広く、さまざまな業界への波及力を持つ業界です。
これまで建設業界の大企業=ゼネコンというイメージがあった方は、ぜひ違った目線で業界を覗いてみてください。
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