スーパーゼネコン5社の一番はどこ?売上・利益・従業員数・年収で比較

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この記事は以下の記事の続きです。

前の記事を読んでいない方は、こちらの記事もご覧ください。

【スーパーゼネコン】凄さを準大手・中堅と比較!売上・利益・年収など

2023.03.03

 

スーパーゼネコンとは、単体売上高が1兆円を超えるゼネコンを指します。

前記事ではスーパーゼネコンと準大手・中堅を比較し、その凄さに迫りました。

今回はスーパーゼネコン5社の2021年の数字を追いながら、本当のトップはどの企業なのか検証していきます!

連結売上高:1位 鹿島建設(1兆9,000億円)

まずは、スーパーゼネコン5社の連結売上高を比較していきましょう。

おさらいしておくと、国内でスーパーゼネコンに該当するのは次の5社です。

  1. 大成建設
  2. 鹿島建設
  3. 清水建設
  4. 大林組
  5. 竹中工務店

この中で連結売上高第1位は、1兆9,000億円の鹿島建設です。

ここ数年のスーパーゼネコンは、2兆円に近いとトップといった傾向が見られますね。

2位は大林組ですが、鹿島建設とは1,400億円ほどの結構な差がついています。

単独売上高:1位 清水建設(1兆2,500億円)

前項の連結売上高は子会社の売上などを含めた数字でしたが、単独売上高は1社単独の売上高を表します。

その単独売上高でいくと、第1位は1兆2,500億円の清水建設です。

連結では鹿島建設でしたが、単独だと順位が異なるのですね。

続く2位は大林組で、こちらは連結売上高のときと変わりません。

そして清水建設と大林組の差は190億円ほど。

1兆円規模でこの程度だとわずかな差という気もします。

ちなみに、1年前にあたる2020年の単独売上高トップも清水建設でしたが、当時の売上高は1兆4,100億円でした。

つまり清水建設は2年連続トップであるものの、2020年から2021年にかけて1,600億円ほど減収しているということです。

なんとなく建設業界の景気後退が伺えるところでもありますね。

連結売上高・単独売上高の順位

ここまで単独売上高、連結売上高の第1位・第2位を発表しましたが、改めてすべての順位を見てみましょう。

それぞれの順位は次の通りです。

連結売上高・単独売上高の順位

【連結売上高】

  1. 鹿島建設
  2. 大林組
  3. 大成建設
  4. 清水建設
  5. 竹中工務店

【単独売上高】

  1. 清水建設
  2. 大林組
  3. 鹿島建設
  4. 大成建設
  5. 竹中工務店

こちらの順位を企業ごとにまとめると次のようになります。

社名 連結売上高 単独売上高
鹿島建設 1位 3位
大林組 2位 2位
大成建設 3位 4位
清水建設 4位 1位
竹中工務店 5位 5位

1点補足しておきたいのが、竹中工務店はほぼ建築事業しか行っていないということです。

スーパーゼネコンは総体的に建築の方が比率は高いのですが、おおむね建築と土木を兼業しています。

ところが竹中工務店は土木の仕事が圧倒的に少ないので、連結・単独共に5位なのも頷ける結果となっているのです。

これが土木も行っていれば、順位は違っていたでしょう。

営業利益:1位 大成建設(1,090億円)

営業利益は、本業の儲けを示すと言われている数字です。

その営業利益において、第1位に君臨しているのが1,090億円の大成建設です。

営業利益でいうと、ここ数年は大成建設が1位を獲得し続けており、裏を返せば大成建設という会社が営業利益に注力している会社なのかもしれません。

ちなみに2020年も当然、大成建設がトップでしたが、当時の利益額は1,400億円でした。

つまり2021年は約300億円の減益となっており、こちらからも建設業界全体の後退局面が見て取れます。

従業員数:1位 清水建設(10,791人)

従業員数は1年ごとに計上する売上と違い、どのように区切りを設けるかが難しい数字です。

よって、こちらのデータは参考程度になりますが、単独の従業員数第1位は10,791人の清水建設でした。

次いで、2位の大林組が9,125人となります。

つまり1万人の大台に乗っているのは清水建設のみということになりますね。

ちなみに竹中工務店は調査時点では約8,000人と少ないのですが、こちらも建築事業に特化している点が大きな要因だと思われます。

平均年収:1位 鹿島建設(1,135万円)

気になる方も多いであろう平均年収についてはどうでしょうか。

こちらは鹿島建設がトップで、44.1歳の時点で平均年収1,135万円というデータです。

“年収1,000万円超え”はスーパーゼネコンでよくあるところですが、1,100万円超えは鹿島建設のみとなっています。

第2位は清水建設で、971万円です。

平均年齢も異なるため単純には比較できませんが、鹿島建設とは160万円の差があることになります。

受注高:1位 大林組(土木:3,450億円 建築:1兆1,640億円)

受注高とは工事を受注した額のことで、売上高とは異なる数字です。

こちらは土木と建築で分け、それぞれ第3位まで見てみましょう。

受注高の順位

【土木】

  1. 大林組:3,450億円
  2. 鹿島建設:3,380億円
  3. 大成建設:3,265億円

【建築】

  1. 大林組:1兆1,640億円
  2. 大成建設
  3. 竹中工務店

このように、受注高は土木・建築どちらにおいても大林組が1位ということがわかりました。

まとめ

今回はスーパーゼネコン5社にフォーカスし、数字別の順位を見てきました。

事業規模のみならず、会社の特徴や事業の方向性、近年の傾向などが見えてくるのも数字の面白いところですね。

こちらの記事が、スーパーゼネコンを身近に感じる上で少しでもお役に立てば幸いです。

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