技術士のすごさが分かる【必見】驚きの合格率と受験要件について解説
「技術士」
この資格のすごさを知っていますか。
二次試験の合格率は10%前後で、難関資格の1つといえます。
土木施工管理の仕事をしながら、技術士の試験対策セミナーにも登壇されている古市さん。
本記事では、古市さんに聞いた技術士の資格概要について解説します。
「技術士ってどんな資格?」と興味を持っているのであれば、ぜひ最後までお読みください。
合格率から分かる技術士のすごさ
日本技術士会では、資格について以下のように説明しています。
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文部科学省令で定める技術部門に分けられています。
- 機械部門
- 電気電子部門
- 建設部門
他にも部門はあります。
詳しく知りたい人は、日本技術士会のこちらのページを参考にしてください。
技術士の資格は、非常に高い試験難易度です。
一次試験は30~50%、二次試験は10%前後の合格率。
古市さんも何度か受験して合格したそうです。
一度の挑戦で合格するのは、非常に難しいといえます。
技術士の一次試験は要件なし
技術士の試験は一次と二次に分かれています。
一次試験の受験資格はありません。
つまり小学生でも受験が可能です。
過去には小学生の合格者もいます。
理工系大学レベルの問題が出題されるため、小学生の合格は驚くべきです。
そのすごさ・難しさは、過去問で理解できます。
こちらから技術士の一次試験問題を確認できます。
選択問題といえど専門用語も多く、難易度の高さが分かりますよ。
技術士の二次試験受験には長期の実務経験が必要
二次試験には、受験資格として3パターンの要件があります。
- 受験資格①:技術士補に登録後、通算4年を超えて技術士の指導の下で実務経験を行った者。
- 受験資格②:技術士補資格取得後、通算4年を超えて職務上の監督者の指導下で実務経験を行った者。
- 受験資格③:指導者・監督の有無や要件を問わず、通算7年を超えて実務経験を行った者。
受験資格①と②については、合格後の実務経験が必要です。
社内に技術士がいる場合は、受験資格①の要件を満たせるよう実務経験を積みます。
具体的には技術士補として登録し、技術士の指導の下で実務経験を積めばOKです。
社内に技術士がいない場合もあるでしょう。
受験資格②では、技術士でなくても監督者の指導の下で実務経験を積めば、要件が満たせます。
この監督とは、科学技術に関する業務に7年を超える期間従事している人を指し、技術士以外でOKです。
受験資格③については、一次試験合格前の期間も実務経験としてカウントされます。
建設業界での施工管理経験などが通算で7年あれば、受験資格を満たしていると判断できます。
社内の技術士の有無に、左右されません。
古市さんもこの要件を満たして受験しました。
同じように、この要件を満たして受験する人は多くいます。
以上の受験資格を満たし、さらに一次試験に合格すれば、二次試験を受験できます。
一次のマークシート形式と違って、二次は試験内容も難しくなります。
筆記として論文の記述があり、合格した人のみが口頭試験を受験。
筆記・口頭試験はどちらも二次試験です。
しかし、試験構成は3つに分かれます。
受験資格を満たすまで時間がかかる上に、二次試験の合格率は10%。
非常に難易度が高い資格であると、これらの数値からも分かりますよね。
技術士を取得するメリットは資格のすごさにあった
技術士を取得すると、管理技術者として活躍できます。
そのため建設コンサルタントで働くのであれば、取得をおすすめする資格といえます。
施工管理の仕事をする上で、技術士の資格取得はメリットがあるのでしょうか。
技術士の資格のすごさや難しさから、古市さんはメリットを感じています。
- 案件受注時に総合評価や技術提案で有利になるケース
- 出世のパスポートになる
- 発注者から信頼される
古市さんは資格を取得して、発注者から一目置かれることも増えたと話します。
総合評価や技術提案でも有利になるので、会社としてもメリットが大きいでしょう。
大手ゼネコンでは、出世のために技術士を取得する人もいるそうです。
ただし地場ゼネコンでは、技術士の資格は必須ではありません。
1級土木施工管理技士で十分です。
1級土木施工管理技術検定は、2024年度から問題形式が変更されました。
詳しくは以下の記事でご確認ください。
まとめ:技術士のすごさは合格率10%と4または7年の実務経験が必要な点!
技術士の試験は一次が30~50%、二次が10%前後の合格率。
合格率の低さから、資格の難易度・すごさが分かります。
さらに二次試験を受験する要件として、実務経験が必要です。
経験期間は技術士や監督の下で4年または指導監督の有無に関わらず7年、と長期間。
興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
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