現場所長の苦労3選:昔と今、時代の変化によって生まれた課題や悩みって?

「現場所長が苦労しているって言うけど、昔だって苦労していたよ。」
「現場所長を目指しているけど、苦労することって何だろう?」
現場所長の苦労には、今も昔も変わらない悩みもあれば、時代の変化によって新たに生まれた課題もあります。
この苦労を知らないままでは、現場所長を管理する側の人間は「時代が変わったのに分かってない」と思われてしまいます。
また、これから現場所長を目指す人は、苦労を知らずにより詳細なキャリアパスを描けません。
本記事では現場所長の苦労としてこちらを紹介します。
- 予算管理
- 若手を辞めさせられない
- 残業規制が始まった
現場所長の苦労が分からない、どんなことで悩むか想像できない、という人はぜひ本記事を読み知ってください。
これらの苦労を知ることで、自己成長の機会を得ることができますよ。
現場所長の苦労①:予算管理
現場所長の苦労で、今も昔も変わらない悩みに「予算管理」があります。
予算管理については、重要度の高い施工管理の仕事ベスト3でも紹介しました。
会社は営利目的で仕事をしているので、儲けがなければいけません。
儲けがあってこそ会社は存続し成長します。
営業が1億円で仕事を受注してきたとします。
利益率は10%の1000万円です。
「○○所長、この仕事お願いします」と、所長を選任。
図面や仕様書を見た所長が「1000万円の儲けを出すなんて無理!」と苦労するのです。
※もちろん営業にも「実績としてこの仕事は受注したい」のような事情があります。
会社によっては「赤字覚悟の受注です」と話し合いができていることもあります。
そのような事情を知らなかったり、知っていても「儲けを出してね」と言われたりするものです。
例えば、下請けの見積もりに値下げ交渉や安い材料を探してくるなど。
予算を削るのは大変です。
どんなに良いものを作ったとしても、儲けを出さなければ会社は続きません。
これは今も昔も変わらないことで、現場所長は予算管理で苦労しているのです。
現場所長の苦労②:若手を辞めさせられない
時代の変化で現場所長の苦労として挙げられるようになったのは、若者を辞めさせられないことです。
昔よりも今のほうが「若手を辞めさせるなよ」という傾向が強いのです。
その理由として次の4点を説明します。
- 売り手市場
- 高齢化
- 評価制度
- 外の仕事というハンデと環境
現場所長は上記の理由で若手を辞めさせられず、丁寧に丁寧に育てなければなりません。
とくに氷河期世代のような就職に苦労した現場所長にはギャップが大きく、苦労します。
理由①:売り手市場
売り手市場の今は、新入社員を採用するのに苦労します。
採用するのに苦労しているので、若手に辞めてほしくないのです。
- 就職サイトに企業登録・エントリー受付
- 面接の設定
- インターンシップや面談
- 内定者研修
- 入社後の新人研修
やっとの思いで現場に配属した若手社員が辞めてしまうと、損失は大きいですよね。
売り手市場なので学生も複数内定が当たり前。
採用するまでにお金や苦労があるので、会社としては「辞めさせるなよ」となるのです。
理由②:高齢化
建設業は高齢化が進んでいます。
若手が辞めてしまうと、ますます高齢化・人材不足が深刻化するのです。
ちなみに施工管理は異業種や未経験からの転職者数を増やし、人材不足を補おうとしています。
高齢化で人材不足、だからこそ若手にこれから頑張ってほしい事情があります。
昔のように「見て覚えろ!」なんて言ってしまったら、若手は辞めてしまうでしょうね。
理由③:評価制度
若手が辞めてしまうと評価を下げる制度を導入している会社もあります。
人材不足の中お金をかけて採用した、大事な若手・新入社員。
直属の上司の言動で若手を辞めさせてしまえば、会社としては損失です。
現場所長だって評価を下げたくはありません。
若手を辞めさせないよう必死になります。
理由④:外の仕事というハンデと環境
建設業は外の仕事であるというハンデがあるので、若手が辞めやすい環境です。
外の仕事よりもオフィスワークの方が、快適に仕事ができますよね。
さらに、SNSで自分の働き方と他人の働き方の比較ができます。
「もしかして自分の働き方はブラックでは……?」と思ってしまうのです。
昔のように「石の上にも3年」「少しは耐える」という考えは少なく、転職が当たり前です。
外の仕事であるというハンデがある上に、現在の環境は若手が辞めやすいことが分かっているので、現場所長は若手を辞めさせられません。
現場所長の苦労③:残業規制が始まった
2024年4月から残業規制が始まり、現場所長は苦労しています。
昔と今、時代の変化で生まれた苦労です。
新たに始まった残業規制については下記記事でも解説しています。
人員の残業時間を管理しながら現場を運営するのは、大変です。
作業員の残業が規制手前になってしまい、さらには社内でも人員が足りなければ、現場所長自ら作業を行うケースもあります。
現場所長は課長職・管理職であることも多く、残業規制の対象ではないのです。
残業規制が適用になって現場を運営しているのは、現場所長も初めてです。
今までになかった取り組みなので、時代の変化で苦労している現場所長は多いでしょう。
まとめ:現場所長の苦労は今の時代ならではの悩みもある
現場所長の苦労には、昔ながらの悩みもあれば、時代の変化に伴い生まれる悩みもあります。
- 予算管理
- 若手を辞めさせられない
- 残業規制が始まった
予算管理は昔から言われている悩みでした。
さらに人員不足や新たなルールの適用という時代の変化で、今の現場所長は苦労しています。
あなたが現場所長を管理する側であれば、昔と比べるのではなく、時代の変化に合わせた悩みを理解が必要です。
現場所長からは「分かってくれる上司だ!」と信頼されることでしょう。
あなたがこれから現場所長を目指す・現場所長を務めているのであれば、この悩みを解決できるキャリアパスを描く必要があります。
苦労する内容が分かっていれば、よりよい自己成長ができますよ。
この記事の内容は、以下の動画で解説しています。あわせてご覧ください。