マンションができるまでの6つの工程|建築業界初心者向けの大枠の流れ

マンションができるまでに、大きく分けて6つの工程が必要なのをご存知ですか。
マンション建設地では、飛散防止のネットや足場がかかっていて、中の様子は分かりづらくなっています。
本記事では建設業界未経験者や初心者の方向けに、マンションができるまでの工程を紹介します。
- 基礎工程
- 躯体工程
- 内装工程
- 外装工程
- 設備工程
- 外構工程
分かりやすく説明するために、具体例や画像を用いています。
未経験者や初心者の方は、ぜひ最後までお読みください。
マンションができるまで①:基礎工程
マンションを建設するためには、最初に基礎工程を行います。
強固な基礎がなければ、建物は危険にさらされます。
マンションの建設地は、硬い地盤とは限りません。
やわらかい地盤が数十m続くケースも多く、以下の危険が考えられます。
- 建物が沈む
- 地震で傾く
- 倒壊する
このような危険から守り、安全にマンションを建てて住むために基礎工程は必要です。
そのために基礎杭を打ちます。
コンクリート電柱のイメージです。
直径1~2mで長さ40~60mもの電柱のような杭が、数十~百本単位で打ち込まれています。
基礎杭がマンションを支えるので、地盤沈下や倒壊を防げますよね。
基礎工程では、地盤を補強する工事をします。
マンションができるまで②:躯体工程
マンションの骨組みを作るために、躯体工程を行います。
快適な居住スペースを作るには、骨組みが必要です。
ドラマで見るような、廃墟をイメージしてください。
天井や壁・床がなくなったスカスカの骨組み、コンクリート部分しか残っていない状態が躯体です。
縦の骨組みが柱、横の骨組みが梁です。
柱と梁だけでなくスラブなどもありますが、初心者向けのため割愛します。
躯体工程では、マンションの骨組みをコンクリートなどで作ります。
マンションができるまで③:内装工程
マンションの内部を仕上げるために、内装工程が必要です。
骨組みができたので、内装として壁や床を作ります。
- 天井・床・壁
- ドアや収納扉
- 窓やサッシ
内装工程では、大工工事・間仕切り工事などをします。
建物の内側を使いやすく美しく整えるイメージです。
マンションができるまで④:外装工程
外装工程では、建物の外観を仕上げます。
見た目を向上させ、風や雨から建物を守る役割です。
屋上や共有の廊下・階段は、雨に晒されます。
建物に雨水が漏れたり、水濡れにより劣化したりしないよう、防水工事は必要です。
また外壁もコンクリートむき出しではなく、タイル貼りや塗装をします。
建物の外側を仕上げるのが外装工程といえます。
マンションができるまで⑤:設備工程
建物内に住めるように、設備工程が必要です。
- 電気設備工事
- 空気調和設備工事
- 給排水衛生設備工事
いくら居住スペースがあって、雨風が凌げても、ライフラインは必要です。
生活するための環境を整えるために、設備工程を行います。
マンションができるまで⑥:外構工程
最後に建物の周辺環境を整備する、外構工程を行います。
- 庭
- 駐車場・駐輪場
- アプローチ
- 植栽
- フェンス
建物だけでなく、建物周辺も整える必要があります。
まとめ:マンションができるまでにはさまざまな工程が必要
マンションができるまでには、6つの工程が必要です。
快適な居住空間を作り上げるために、どれも重要な工程です。
これから現場に入る方は、「今はどの工程なのか」を理解しておくと進捗も分かりやすくなります。
細かな工事や工程は難しくとも、大枠の流れを捉えておきましょう。
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