【スーパーゼネコン】凄さを準大手・中堅と比較!売上・利益・年収など

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建設業に関わる方なら誰でも1度は興味を持つであろうスーパーゼネコン。

今回はそんなスーパーゼネコンのすごさを、数字の面から迫ります。

売上高から社員1人あたりの平均年収まで、準大手・中堅と比較しながら紹介していますのでぜひご覧ください。

スーパーゼネコン、準大手ゼネコン、中堅ゼネコンとは

スーパーゼネコンの定義は、”単体の売上高が1兆円以上あるゼネコン”とされ、国内では次の5社が該当します。

  1. 大成建設
  2. 鹿島建設
  3. 清水建設
  4. 大林組
  5. 竹中工務店

次のランクが準大手ゼネコンです。

一般的に売上高が3,000億円を超えるゼネコンは準大手と言われます。

有名どころでいうと五洋建設、長谷工コーポレーション、戸田建設などですね。

その次にあたるのが中堅ゼネコンです。

売上高1,000億円程度のゼネコンがこちらに該当します。

代表的なのは奥村組、鉄建建設、東洋建設といった企業です。

なお準大手と中堅ゼネコンを合わせると、大体20社程度になると言われています。

では、スーパーゼネコンがどの程度スーパーなのか、次のパートから具体的な数字を見ていきましょう。

連結売上高

まずは連結売上高です。

こちらはスーパーゼネコン5社を合わせて、2021年3月期で7兆8,000億円超えと言われています。

ただ、あくまでこれはコロナ禍で少し勢いが落ちた頃の数字です。

2020年にはなんと、さらに1兆円多い8兆8,000億円でした。

ちなみにこちらは連結売上高なので、他業種を行う子会社等の売上も計上されています。

では、単独の売上はどうでしょうか?

こちらは5社合わせて5兆7000億です。

一方、準大手・中堅ゼネコンは20社の売上を合わせて5兆円程度。

つまり、20社が束になってもトップの5社には適わないという構図になっているのです。

従業員数

次に従業員数を見てみましょう。

スーパーゼネコンの5社を合計すると、2021年時点での従業員数は約4万5,000人です。

一方、準大手・中堅ゼネコンの20社を合算すると、4万6,000人~4万7,000人となります。

準大手・中堅ゼネコンが1,000~2,000人を上回る程度ですね。

どのような規模の会社を中堅ゼネコンとするかにもよりますが、スーパーゼネコン5社と準大手・中堅ゼネコン20社の従業員の合計数はおおむね変わらないという認識で良いでしょう。

受注高

受注高とは、工事を受注した金額のことです。

子会社の売上も含まれる連結売上高とは違い、こちらはゼネコンとして純粋な数字がわかるところ。

肝心の数字はどうかと言うと、スーパーゼネコン5社を合算して、6兆円超えとなっています。

この数字は、おおむね国内シェア10%を占めるとされています。

しかしそう言われても、いまいちピンと来ない方も多いかもしれませんね。

このすごさを理解するために、建設業界の企業数について少し補足しておきましょう。

日本の建設業者数

現在、日本国内で建設許可業を得ている会社は47万社あると言われています。

そこにはもちろん、スーパーゼネコンから準大手、中堅、地場ゼネコンまですべての規模が含まれます。

しかし、その中でも常日頃から建設工事をやってるようなアクティブな会社となると、20万社にも達しません。

そこで、営業している建設業者が18~19万社程度とすると、その中で全国10%のシェアをスーパーゼネコンの5社が占めているということになるのです。

いかに割合が高いかわかって頂けたでしょうか?

準大手・中堅ゼネコンの受注高

準大手・中堅ゼネコンの受注高はどうなのでしょうか。

こちらは20社を合計しても5兆円には届かず、国内シェア10%を切る程度となります。

つまり受注高でも、大手ゼネコン5社と準大手・中堅ゼネコン20社は同等レベルと言えるでしょう。

営業利益

営業利益は、本業で稼いだ利益を示す数字と言われています。

企業には助成金や資産運用で発生した益など、さまざま種類の利益がありますが、営業利益はそれらを省いたものということです。

そんな営業利益は、スーパーゼネコン5社で4000億円超えとなっています。

一方、準大手・中堅ゼネコンの20社は3000億に到達するかどうかというところ。

スーパーゼネコンはやはり利益率も高いということですね。

従業員規模・平均年収

従業員規模と平均年収も見てみましょう。

スーパーゼネコンは、1社あたりの従業員数が9,500人ほど。

平均年収は43歳の方で1,000万円程度となっています。

一方、準大手ゼネコンは1社あたりの従業員数が3,500人ほど。

平均年収は、同じく43歳の方で860万円程度です。

この数字をどのように受け取るかは個人差によりますが、当然ながら差はありますね。

利益率

最後に利益率を見てみましょう。

スーパーゼネコンはここ数年間、最も業績の良いときで10%の営業利益率となっていました。

2021年でも7~8%となっています。

準大手ゼネコンは良いときで7~8%、2021年で6%です。

中堅ゼネコンとなると、ここ数年横ばいで5%ほどとなっていました。

まとめ

今回は”数字から見るスーパーゼネコン”をテーマに、スーパーゼネコンのあらゆる数字を準大手・中堅ゼネコンと比較しました。

結果、すべての数字においてスーパーゼネコンは飛び抜けていることがわかりました。

これが”スーパー”と言われるゆえんですね。

次の記事では、スーパーゼネコン5社にフォーカスし、より数字を深堀りしながら各社を比較していきます!

この記事の続きは以下の記事になります。

スーパーゼネコン5社の一番はどこ?売上・利益・従業員数・年収で比較

2023.03.17

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