初心者必見!1級・2級施工管理技士と技士補の違い|セコカンって何ができる?
施工管理技士・技士補を取得することで何ができるかご存知ですか。
「実は何も知らない…」そんな初心者はいらっしゃいませんか。
何ができるか知らなくても大丈夫です。
本記事では、1級・2級施工管理技士・技士補を取得することで何ができるかを解説しています。
施工管理技士と技士補の違いについても理解を深めることができますよ。
それぞれの違いやできることを知り、施工管理技士・技士補を目指しましょう。
施工管理技士・技士補になるには
施工管理技士と施工管理技士補になるには、下記の試験に合格することが条件です。
- 1級施工管理第二次検定合格:1級施工管理技士
- 1級施工管理第一次検定合格:1級施工管理技士補
- 2級施工管理第二次検定合格:2級施工管理技士
- 2級施工管理第一次検定合格:2級施工管理技士補
施工管理検定は2024年4月から受検要件などの改正がありました。
詳しくは施工管理検定の改正が分かる5つのポイントをこちらの記事にて紹介しています。
2級施工管理技士ができること
2級施工管理技士になると、主任技術者になることができます。
建設業の許可を受けた者が工事を施工する場合、
元請・下請・請負金額に関わらず
主任技術者を配置しなければならない
どんな工事でも主任技術者を置くことが必要とされています。
例えば不動産であれば「宅建主任者」の配置義務がありますが、それと同じようなものです。
2級の施工管理技士を取得すると、普通の担当者から責任者つまり主任技術者になれます。
1級施工管理技士ができること
1級施工管理技士になると、監理技術者になれます。
監理技術者とは主任技術者よりもさらに上の責任者のことです。
工事をやる場合にはどのような場合でも主任技術者という責任者を配置しなければなりません。
しかし一定の条件を満たした場合は、主任技術者ではなく監理技術者を配置する必要があります。
一定の条件は下記の通りです。
- 発注者から直接請け負った工事(元請)
- 下請けに出す合計金額が4500万円以上
- 建築一式工事であれば下請けに出す合計金額が7000万円以上
例えば下請けに出す合計金額が3000万円であれば、主任技術者つまり2級施工管理技士で良いのです。
また下請けが下請けに出す場合も主任技術者つまり2級施工管理技士でOKです。
小さい工事よりも大きい工事の方が、技術・知識・マネジメント力が必要になります。
そのため、元請が下請けに出す合計金額が4500万円以上の工事の場合、監理技術者を配置しなければなりません。
その監理技術者になれるのは、1級施工管理技士です。
1級施工管理技士補ができること
1級施工管理技士補になると、監理技術者補佐になれます。
1級施工管理技士補を取得していて
なおかつ主任技術者の要件を満たす者
1級施工管理技士補(第一次検定)は、受検年度末時点で19歳であれば誰でも受けられる資格です。
しかし1級施工管理技士補だけでは監理技術者補佐にはなれません。
1級施工管理技士補を取得し、なおかつ主任技術者の要件を満たしていないと、監理技術者補佐にはなれないのです。
主任技術者は2級施工管理技士(実務経験が必要)を取得していなくてもなれる条件はありますが、実務経験が必要です。
つまり、1級施工管理技士補になって実務経験を積む(主任技術者の要件を満たす)ことで、監理技術者補佐になれます。
2級施工管理技士補ができること
2級施工管理技士補になっても、法的に何かになれるわけではありません。
国土交通省にも問い合わせたのですが、監理技術者や主任技術者のような法的に決まっているポジションは今のところ無いのです。
民間企業では独自のルールでポジションを与えているところもあるそうです。
2級施工管理技士補は現在法的ポジションはありませんが、今後何か与えられる可能性もあります。
まとめ:施工管理技士・技士補でできること
施工監理技術検定に合格すると、それぞれ下記のポジションが与えられます。
- 1級施工管理技士:監理技術者
- 1級施工管理技士補:監理技術者補佐
- 2級施工管理技士:主任技術者
- 2級施工管理技士補:なし
2級施工管理技士補は今のところ法的ポジションはありません。
しかし、今後何らかのポジションが与えられる可能性は大いにありえます。
施工管理技士・技士補になることで何ができるかを知っていると、受検への熱意も増してくるでしょう。
施工管理技士・技士補を取得し、監理技術者や主任技術者になれるよう、応援しています。
この記事の内容は、以下の動画で解説しています。あわせてご覧ください。