2024年1級施工管理技術第一次検定の合格率は?土木/建築/電気の前年比較

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タイトル:施工管理検定改正後どうなった?

2024年度の施工管理技術検定は、ルール改正後初めての検定でした。

「合格率は?」「受検した人多かった?」
これから受検する人は、合格率や受検者数が気になりますよね。

本記事では受検者数も多く、すでに試験が終わって合格者が発表された下記3つの種目について説明します。

  • 土木
  • 建築
  • 電気

これらの受検者数と合格率は下記表の通りです。
施工管理技術検定の結果
出典:日本建設情報センター|1級土木施工管理技士・合格発表
出典:日本建設情報センター|1級建築施工管理技士・合格発表
出典:日本建設情報センター|1級電気施工管理技士・合格発表

増減について1つずつ見ていきながら、今後の建設業の方向性を確認しましょう。

2024年の建築/土木/電気の施工管理検定受検者数と前年比

受検者数を前年と比較

2024年4月に「施工管理技術検定」が改正されました。
1級の第一次検定は、19歳以上であれば誰でも受検可能になったのです。

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制度が緩和された結果、1級施工管理技術検定の第一次検定受検者数は下記のように増えました。
施工管理検定受検者数

土木は2023年度の32,931人から、51,193人に受検
これは前年比18,262人増で、55%増えています。
ちなみに前年の2023年度は2022年度と比較すると、受検者数は減っています。
過去5年間と比較しても、2024年度の55%増は驚異の数字です。

建築は2023年度の24,078人から、37,651人に増えています。
前年と比較すると13,573人増えており、56%増です。
こちらも土木と同じく、改正後に一気に受検者数が増えています。

電気は2023年度の16,265人から、23,927人に増えました。
前年よりも7,662人受検者数が増えており、47%増です。

土木/建築/電気で受検者数は約5割増し!
前年が改正前で受検者数が落ち込んでいますが、それでも例年に見ない受検者数の増加率です。
土木が+55%、建築が+56%、電気が+47%と約5割も増えています。

前年までは1級第一次検定には実務経験が必要でした。
しかし施工管理技術検定の受検要件が改正され、19歳以上であれば誰でも受検可能に。
改正の効果は非常に高く、その結果受検者数が約5割増えたと言えます。

2024年の建築/土木/電気の施工管理検定合格者数と前年比

合格者数を前年と比較

合格者数も前年と比較して増えました。
受検者数増加により、合格者数も増えたのです。

土木は2023年度の16,311人から、22,705人に増加。
建築は2023年度の10,017人から、13,624人に増えました。
電気でも2023年度の6,606人から、8,874人に増えています。

合格者数も増えており、前年比で約3~4割増えました。

2024年の建築/土木/電気の施工管理検定合格率と前年比

合格率を前年と比較

受検者数と合格者数は増えましたが、合格率は増加していません
施工管理検定合格率

土木の合格率は44.4%で、2023年度の49.6%から減りました。
建築の合格率は36.2%で、2023年度の41.6%から減っています。
電気の合格率は36.7%で、2023年度の40.6%よりこちらも減りました。

合格率は2023年度と比べると、2024年度は4~5%ほど低下しました。
誰でも受検可能になったので、問題が難化しています。
実務経験の無い人も受検可能になったこともあり、合格率が低下したと考えられます。

まとめ:受検者増の要因は受検要件の改正

総括

土木/建築/電気の1級施工管理技術第一次検定は、受検者数が非常に増えました。

2024年度の1級施工管理技術第一次検定

  • 受検者数:5割増
  • 合格者数:3~4割増
  • 合格率:少し低下

受検要件が緩和された効果により、受検者数が増えたと言えます。

今までの受検要件は実務経験が必要なだけでなく、学歴によって期間が決められていました。
さらに指定学科の卒業により期間が変わり、非常に複雑な制度でした。

建設業では人手不足により、未経験者の求人も増えています。

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人手を確保するためにも実務経験や学歴によらず、努力量で合格できる施工管理技術検定に変化するのは当たり前の流れです。
受検者数が増加したことで建設業に興味を持つ人が増え、未来が明るくなっていきそうです。

1級施工管理技術第一次検定の試験内容の変更点については下記記事で紹介しています。(土木と建築のみ)

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この記事の内容は、以下の動画で解説しています。あわせてご覧ください。

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