資格に関する建設業界の豆知識3選!長年働いていても意外に知らない話

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タイトル:これ知ってた?

「建設業界で働いていると、業界の知識はすべて把握しているんだよね?」
そのように思う人もいるかもしれません。
しかし実際には、長年働いていても意外に知らない話があります。

そこで本記事では、建設業界の資格に関する豆知識として、以下の3つを紹介します。

建設業界の資格に関する豆知識

  • 現場代理人には誰でもなれる
  • 大手ゼネコンでは2級施工管理技士資格の価値が低い
  • 1級施工管理技術検定の一次検定は18歳でも受検できる

これらの豆知識とその理由を知ると、また1つ建設業界への理解が深まります。
ぜひ最後までお読みください。

現場代理人には誰でもなれる

現場代理人には誰でもなれる

建設業界の資格に関する豆知識、1つ目は「現場代理人には誰でもなれる」です。
実際に現場代理人を務める人は、所長で1級施工管理技士、経験も豊富なイメージがあるでしょう。
しかしルール上資格は不要なため、新人や未経験でも現場代理人になれます。

現場代理人とは?
工事現場で全体を統括する責任者。
契約面の担当者であるイメージです。
一方で監理技術者や主任技術者は技術面の担当です。

建設業法では、監理技術者や主任技術者には資格の要件が定められています。
一方で、現場代理人については資格についての要件はありません。

例外もあり!
公共工事の場合は、役所側が現場代理人に関してルールを定めているので、誰でもできるわけではありません。
また民間工事でも規模が大きい場合は、有資格者が選定されます。

一般的に、現場代理人を務めるのは、現場経験が豊富な有資格者です。
人手不足もあるため、現場代理人と主任技術者(または監理技術者)を兼務しているパターンもよくあります。

小規模な建築現場であれば、資格や経験がなくても、ルール上は誰でも現場代理人になれます。

大手ゼネコンでは2級施工管理技士資格の価値が低い

大手ゼネコンでは2級施工管理技士資格の価値が低い

建設業界の資格に関する豆知識、2つ目は「大手ゼネコンでは2級施工管理技士資格の価値が低い」です。
大手ゼネコンで働く人は、2級からではなく最初から1級施工管理技士を取得します。
昔の検定制度では経験を積むと、2級を経ずに1級から受検できたためです。

2025年4月から、施工管理技術検定は誰でも1級から受検できるように制度改正されました。

【2024年4月~】施工管理検定の改正!これを見れば分かる5つのポイント

2024.07.02

監理技術者と主任技術者には、以下のような要件の違いがあります。

技術者区分 必要な資格 配置が必要な工事
監理技術者 1級施工管理技士 5,000万円以上(建築一式工事は8,000万円以上)の下請契約を締結した工事
主任技術者 2級施工管理技士でも可 上記以外の工事

大手ゼネコンは監理技術者が必要な規模の工事ばかりです。
そのため2級施工管理技士を活用できる機会はありません。
施工管理チャンネル by 株式会社ライズに出演してくださった大手ゼネコンの人も、2級ではなく1級から取得していました。

ただし地場の建設会社のように比較的小さな工事を請け負う場合は、主任技術者が必要。
そのため、2級施工管理技士を取得するケースが多くなります。
大手ゼネコンではそれよりも規模の大きな工事になるため、2級施工管理技士の必要性が低くなります。

1級施工管理技術検定の一次検定は18歳でも受検できる

1級施工管理技術検定の一次検定は18歳でも受検できる

建設業界の資格に関する豆知識、3つ目は「1級施工管理技術検定の一次検定は18歳でも受検できる」です。
受検資格として19歳以上と書かれていますが、受検する年度の末までに19歳になれば良しとされているためです。

同様に2級施工管理技術検定も、受検資格は17歳以上ですが、16歳でも受検可能。
受検する年度の末までに、17歳になれば良しとされています。

これは生まれた月によって不利にならないためです。
詳しくは以下の表でご確認ください。

引用:「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります」|国土交通省

施工管理技術検定の一次検定は、受検年度末までに規定年齢になればOKです。
1級施工管理技術検定の受検日に18歳でも、3月末までに19歳になれば受検できます。

まとめ:建設業界に勤めていても資格に関して知らない豆知識はある!

建設業界に長年勤めていたとしても、まだまだ知らない話はたくさんあります。
今回は資格に関する豆知識を3つご紹介しました。

建設業界の資格に関する豆知識

  • 現場代理人には誰でもなれる
    • 建設業法では資格が不要とされている
    • 公共工事や工事規模によっては有資格者が必要
  • 大手ゼネコンでは2級施工管理技士資格の価値が低い
    • 監理技術者には1級施工管理技士が必要である
    • 小さな工事を請け負う地場建設会社では2級施工管理技士でOK
  • 1級施工管理技術検定の一次検定は18歳でも受検できる
    • 1級施工管理技術検定の一次検定受検年度末までに19歳になればOK
    • 2級施工管理技術検定の一次検定の場合は受検年度末までに17歳になればOK

今後も施工管理チャンネル by 株式会社ライズでは、意外に知らない建設業界の話や、業界の裏話を動画公開します。
チャンネル登録して、新しい動画をお待ちくださいね。

この記事の内容は、以下の動画で解説しています。あわせてご覧ください。

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