土木職員の仕事内容は調整がメイン!理想と現実のギャップに嘆く声を紹介

土木工学を学んでいる学生さんの中には、将来の選択肢として土木職員を挙げる人もいるでしょう。
土木職員は地方自治体・役所にて、道路やダムのような公共インフラを整備・監理する役割を担っています。
本記事では土木職員として働く方の体験談を元に、理想と現実のギャップについて紹介。
土木職員の仕事は調整がメインであり、「日本が抱える課題を解決したい!」と熱い思いを持っていても苦悩するケースもあります。
将来を決めたい土木工学系の学生さんは、ぜひ本記事でそのギャップを学んでくださいね。
土木職員を志す学生の例
本記事で紹介する体験談は、建設工業新聞に掲載されていたものです。
地方自治体の職員として働く「本田さん(仮名)」の体験談です。
本田さんが土木職員の仕事を志したきっかけは、実家近くの川が雨のたびに濁って汚くなる現象でした。
雨が降ると汚れた水が流されてきれいな水が流れ込むと思っていたので、何故汚れるのか不思議に思ったそう。
疑問を解決しようと調べると、下水道が原因だと判明。
川をきれいにしたいと思い、土木の視点で地球温暖化や環境問題に取り組みたく、大学で土木工学を学びました。
就職はさまざまなインフラ事業を展開する地元自治体を選択。
配属先は希望していた下水道局でした。
しかし実際に働いてみると、下水道施設を造る仕事だけではなく、ギャップを感じる展開になりました。
土木職員の仕事内容は調整がメイン
土木職員の仕事内容は、工事に関する調整がメインです。
そのため理想と現実のギャップを感じる人もいます。
体験談の中で本田さんは、土木職員の仕事内容として次の4つを挙げていました。
- 工事関係者との調整
- 住民への説明・対応
- 中央官庁への出向
- 1日に100~150件のメール
工事関係者との調整
土木職員は工事をするために、さまざまな関係者と調整をしなければなりません。
工事を施工するのは建設会社です。
仕事を発注する役所の職員は、調整の役割を担います。
例えば市道を作るのに、県道との交差点がある場合は調整が必要です。
警察や近隣住民への説明、建設会社やコンサルタント会社(設計)との業務調整もあります。
工事の進め方を建設会社と話すだけでなく、関係するすべての人との調整役が土木職員です。
住民への説明・対応
体験談の中で本田さんは、住民への説明や対応に苦労したと語っています。
工事による恩恵を受けない住民もいて、門前払いされるケースもありました。
- 騒音・うるさい
- ほこりが出る
- 通行の妨げや迂回の必要性
何回も訪問し少しずつ関係を築き工事の必要性を理解してもらった、と体験談の中では語られています。
クレーマー気質な方もいたでしょう。
土木職員は工事に関係する会社や警察だけでなく、住民への説明や対応も行わなければなりません。
中央官庁への出向
市役所に勤めていても、中央官庁への出向を要される場合もあります。
土木職員の場合、国土交通省への出向が予想されます。
役所では中央官庁へ出向することは、よくあるパターンです。
土木職員として、良い経験を積めますよ。
1日に100~150件のメール
土木職員としての業務や中央官庁への出向を経験した、本田さん。
現在は都市づくりに関わる部署で、最新技術を使ったまちづくり・技術職員の確保や育成に携わっています。
そこでの1日のメールは100~150件になるそうです。
- 他部署との連携
- 速やかな返信
- 問い合わせの対応
「人脈は重要であり、メールでやり取りした人との関わりも大切にしたい。」と本田さんは語っています。
土木職員が調整の役割を担っているからこそ、さまざまな関係者との連絡が必要とされています。
その結果このような膨大な数のメールの送受信が発生すると言えるでしょう。
土木職員の仕事内容にギャップを感じる人は多い
建設業に入職する学生には、「日本が抱える課題を解決したい!」と熱い思いを持ってくれる人もいます。
この熱い思いを実現するためには、目の前にある仕事と向き合わねばならず、この理想と現実のギャップに苦悩する人は多くいます。
土木職員で言えば、工事は建設会社が行うけれども、工事をするための環境づくりは土木職員の仕事です。
- A市の工事だがB市の施設に入らねばならない→B市との調整が必要
- 工事をするために電柱を撤去する必要がある→通信会社・電力会社との調整が必要
このような調整ごとが多く、仕事の大部分を占めています。
そのためギャップが大きく感じられるのです。
まとめ:土木職員の仕事内容は調整がメインで楽な仕事ではない
土木職員の仕事は、工事に関する調整がメインです。
公務員と聞くと安定なイメージもありますが、安定していても決して楽な仕事ではありません。
しかし自分の発注したものが、まちをより良くしていく姿を見届けられるという大きなやりがいもあります。
土木系の学生さんたちは、ギャップを知って、将来のキャリアパスを描いてくださいね。
土木関係であれば、土木の施工管理もおすすめです。
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