国土交通省の発注者支援業務は何をするの?4つの具体的な仕事内容紹介

「施工管理の経験はあるけど、デスクワークに挑戦したい」
「国の仕事に関わってみたいけど、どういう業務があるんだろう?」
そんな人に知ってほしいのが、国土交通省の発注者支援業務。
現場常駐ではなく、工事のチェックや書類作成、申請受付などを通じて発注する側をサポートする仕事です。
- 工事監督業務
- 積算業務
- 許認可業務
- 資料作成業務
民間の施工管理とは働き方も大きく異なりますが、未経験でも働けます。
本記事では、以上4つの発注者支援業務の内容を、具体的に説明します。
国土交通省の発注者支援業務内容①:工事監督業務
公共工事を発注した国土交通省に代わり、検査・確認する仕事が工事監督業務です。
段階確認といわれるルールで決められています。
建築のサラカン(監理)の公共工事バージョンともいえます。
サラカン(監理)とタケカン(管理)の違いについては以下の記事を参考にしてください。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 現場に常駐しない
- 5~10本の工事を同時に担当する
- 仕事場は国土交通省の出張所
国土交通省(本省)
→ 地方整備局(北海道〜九州まで全国に8局)
→ 国道事務所、河川事務所、港湾事務所など
→出張所
このように国土交通省は組織化されています。
施工管理は1つの現場に常駐しますが、工事監督業務は検査をしに行きます。
デスクワークが圧倒的に多く、施工管理との違いに驚く人もいるでしょう。
施工管理と工事監督業務は違います。
工事監督業務とは、正しく工事が行われているかを確認する仕事です。
国土交通省の発注者支援業務内容②:積算業務
工事代金を算出する仕事が、積算業務です。
国土交通省が工事を発注するときの、基となる金額である予定価格を計算します。
予定価格や入札制度については、以下の記事を参考にしてください。
完成した設計図面を見ながら、工事の金額を算出します。
積算業務には、以下の特徴があります。
- 図面を触るのでCADが必須
- 完全内業
- 仕事場は委託を受けた会社
積算業務とは、工事代金を算出し設計書を作り上げる仕事です。
国土交通省の発注者支援業務内容③:許認可業務
国土交通省の管轄である一級河川や国道の占用に関係するのが、許認可業務です。
例えば一級河川である江戸川。
江戸川の河川敷にあるグラウンドは、松戸市のような自治体が管理しています。
簡単にいってしまえば、国土交通省が松戸市に土地を貸しているイメージです。
このようにグラウンドを借りている状態を、占用といいます。
許認可業務では、この占用申請・更新を受け付けます。
これは河川敷だけに限りません。
国道下のガス管や光ファイバーも、占用申請が必要です。
仕事場は国土交通省の出張所です。
河川法や道路法に則ってやり取りをします。
つまり許認可業務とは、占用申請を受け付ける法務系の仕事といえます。
国土交通省の発注者支援業務内容④:資料作成業務
資料作成業務は、国土交通省の事務所でデスクワークを行います。
具体的には、以下のような資料を作成します。
- 事業計画の説明資料
- 設計や工事の成果書類の取りまとめ
- 予算要求に関する資料作成
- 自治体・警察など関係機関との協議資料作成
守秘義務のある仕事です。
国土交通省の事業を学べて、面白さを感じる人も多くいます。
まとめ:国土交通省の発注者支援業務は面白い!
国土交通省の発注者支援業務では、国の事業に携われます。
- 工事監督業務:正しく工事が行われているかを確認・検査する
- 積算業務:工事代金を算出する
- 許認可業務:占用申請を受け付ける
- 資料作成業務:事業計画や設計などの資料を作成する
このうち工事監督業務以外の3つは、無資格でも構いません。
つまり、他業種からの転職が可能です。
もっと詳しく知りたい人は、発注者支援業務チャンネルをご覧ください。
また発注者支援業務については、以下の記事でも説明しています。
この記事の内容は、以下の動画で解説しています。あわせてご覧ください。